日本クラブユース選手権 ユースは関東1位で全国へ
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浦和レッズユースが2年ぶりに日本クラブユース選手権(U-18)に出場する。
5月22日から始まった同選手権関東予選2次リーグで、レッズユースは初戦から3試合を計23得点無失点で3連勝。第4節のヴァンフォーレ甲府ユース戦は終盤追いつかれて引き分けたものの、最終節で湘南ベルマーレユースに快勝し、Aグループ1位で2年ぶりの全国出場を決めた。
2次リーグ1位チーム同士による関東1位~4位決定戦では、準決勝で東京ヴェルディユースに前半2点を先行されたが後半追いつき、終盤退場者を出す苦しい展開も2-2のまま終えPK戦に。GKの小笠原正人が2本を止める活躍で決勝進出を決めた。
FC東京U-18との決勝は、先制点を奪って優位に試合を進め、3-1で勝ちを収めた。レッズユースが関東1位でクラブユース選手権に出場するのは初めて。
第34回日本クラブユース選手権(U-18)は、24チームが参加して7月24日(土)から福島県のJヴィレッジで行われる。ベスト4から会場をニッパツ球技場(横浜)に移し、準決勝が30日(金)、決勝は8月1日(日)に行なわれる。
「関東2次リーグAグループ」
<第1節(5月22日・レッズランド)>
◆浦和レッズユース8-0(5-0)大宮ソシオ
・GK中島聡志、DF西山航平、畑本時央、広瀬健太、若井祥吾(HT→高田拓弥)、MF野崎雅也、矢島慎也(52分→今泉賢人)、藤野友則(73分→皆川孝之)、FW礒部裕基(HT→堀田稜)、高木凜、矢島倫太郎(HT→鈴木悠太)
・レッズ得点者:高木3(3分、7分、46分)、矢島倫(19分)、矢島慎(27分)、礒部(32分)、鈴木悠2(58分、82分)
<第2節(6月5日・レッズランド)>
◆浦和レッズユース9-0(4-0)千葉SC U-18
・GK小笠原正人、DF西山航平(HT→高木凜)、畑本時央、広瀬健太、皆川孝之(58分→堀田稜)、MF野崎雅也、矢島慎也(HT→西澤秀平)、小峯洋介、FW礒部裕基(HT→鈴木悠太)、鈴木大輝、矢島倫太郎(77分→大野将平)
・レッズ得点者:礒部(10分)、矢島慎(36分)、矢島倫(43分)、小峯(45分)、鈴木大(53分)、畑本(68分)、高木(75分)、大野2(85分、86分)
<第3節(6月6日・レッズランド)>
◆浦和レッズユース6-0(2-0)常総アイデンティU-18
・GK小笠原正人、DF西澤秀平、畑本時央、広瀬健太、皆川孝之(HT→藤野友則)、MF野崎雅也(59分→今泉賢人)、矢島慎也、小峯洋介(HT→西山航平)、FW礒部裕基、鈴木大輝(HT→大野将平)、矢島倫太郎(84分→高木凜)
・レッズ得点者:皆川(14分)、礒部(30分)、藤野(49分)、矢島倫(58分)、矢島慎(69分)、大野(81分)
<第4節(6月13日・レッズランド)>
◆浦和レッズユース1-1(1-0)ヴァンフォーレ甲府
・GK小笠原正人、DF若井祥吾、畑本時央、広瀬健太、皆川孝之、MF野崎雅也、矢島慎也、藤野友則、FW礒部裕基、鈴木大輝(75分→小峯洋介)、矢島倫太郎(86分→鈴木悠太)
・レッズ得点者:矢島倫(25分)
<第5節(6月20日・レッズランド)>
◆浦和レッズユース4-0(2-0)湘南ベルマーレユース
・GK小笠原正人、DF若井祥吾(84分→西山航平)、畑本時央、広瀬健太、皆川孝之、MF野崎雅也、矢島慎也(88分→小峯洋介)、藤野友則(89分→堀田稜)、FW礒部裕基、鈴木大輝(79分→高木凜)、矢島倫太郎
・レッズ得点者:若井(19分)、礒部(24分)、矢島慎(86分)、高木(90+2分)
※2次リーグAグループ1位で関東1~4位決定戦へ
「関東順位(1~4位)決定戦」
<準決勝(6月26日・那須スポーツパーク)>
◆浦和レッズユース2-2(前半0-2)PK4-2東京ヴェルディユース
・GK小笠原正人、DF西山航平(32分→堀田稜)、畑本時央、皆川孝之、若井祥吾、MF広瀬健太、矢島慎也、藤野友則(82分→西澤秀平)、FW礒部裕基(90+1分→鈴木悠太)、高木凜(67分→鈴木大輝)、矢島倫太郎
・レッズ得点者:礒部(70分)、鈴木大(73分)
<決勝(6月27日・那須スポーツパーク)>
◆浦和レッズユース3-1(前半2-1)FC東京U-18
・GK小笠原正人、DF西澤秀平、畑本時央、広瀬健太、堀田稜、MF野崎雅也、矢島慎也(90+1分→今泉賢人)、小峯洋介(79分→片槙吾)、FW礒部裕基(46分→鈴木悠太)、高木凜(79分→鈴木大輝)、矢島倫太郎
・レッズ得点者:高木2(9分、38分)、小峯(49分)
乗り越えた部分と改善すべき点がある
全国大会で良い経験をしてほしい
レッズユース 堀 孝史監督
2次リーグの段階で全国出場が決まり、良かったです。私たちスタッフもそうですが、昨年、全国大会に出られなかったことを経験している選手が多かったので、それを繰り返してはいけないということをずっと話してきました。
2次リーグでは、もしかしたら力が落ちるかもしれない相手にも、最後までしっかり戦ってくれて良い緊張感を持って進められました。また、ある程度勝利が決まってから出場した選手たちが、自分たちの力を示すために頑張ってくれました。それを持続して出していけるようにして欲しいです。甲府戦の終盤、追いつかれてしまいましたが、前半あったチャンスに決めることができず、そういう結果になってしまいました。湘南戦は前半2点を取れていたので、反撃を受けても粘り強くやれば大丈夫だという気持ちが選手たちの中にあったと思います。
順位戦ではセットプレーからやられた点ばかりだったのですが、力の拮抗した相手との試合では自分たちのミスやセットプレーからやられることが多い、と常々言ってきたことなので、そこは改善すべき部分だと思います。東京V戦はチャンスを作りながらなかなか点が入らず、相手と波長が合ってしまっていたので、何か違うことをやる必要があるか、と思っていましたが、選手の交代がそういう部分を生んだのかと思います。終盤10人になりましたが、そういうことも経験をしていますし、一人ひとりが何をやらなくてはいけないかわかっていますから、守備に関しては大丈夫だと思います。点を取りにいくとなると難しいかもしれませんが。またFC東京のように、パワーを持って前にどんどん出てくるチームを苦手にしていることが多いので、選手たちにもそれを伝えてそれを自分たちで乗り越えようと言いました。集中して粘り強くやったと思います。
比較的同じメンバーでやってきたので、コンビネーションの部分は高まっていますし、選手たちの理解度も上がっていると思います。またチームプレーの中でも自分をしっかり出さないといけない、という意識が高くなってきたと思います。それが今季になってチームが変わってきた部分です。
私自身、ユースを指導して6年目ですが、そのうちクラブユースでは4回全国に行っています。関東以外にも強いチームとの対戦ですし、そこはしっかり戦わないと残念な結果になってしまいます。常に言っていることですが、選手たちが良い経験をできて、優勝できれば良いと思います。
小笠原正人(GK・3年)
★関東順位戦の準決勝・東京V戦のPK戦では相手のシュートを2本止めた。
◆2次リーグでは第4節の甲府戦で引き分けてしまったので、最後の湘南戦は絶対に勝つという気持ちで臨みました。後半、かなり攻め込まれて受け身になってしまいましたが、みんな最後まで集中を切らさずにしっかりプレーできていたと思います。順位戦は、全国に行くなら関東1位で行こうと話していたので、良かったです。Jリーグの下部組織には負けたくなかったし、FC東京にはプリンスリーグで負けているので勝ちたかったです。先制点を取れたのが良かったです。チームは去年より流れからの得点ができるようになりましたし、全員に守備の意識が高くなりました。全国でも優勝目指して頑張ります。自分は夏の全国大会で出場したことがないので、体調管理をしっかりして頑張ります。一つひとつの試合が楽しみです。
若井祥吾(DF・3年)
★今季は主に右サイドバックでプレー。2次リーグの湘南戦ではFKを直接決めて先制した。
◆去年のようにグループ3位になって、9位決定戦に回るのはいやだったので、2次リーグ最後の湘南戦は勝とうという気持ちが強かったです。FKの直接シュートは、無回転のボールが蹴れるようになってきたので、少しずつ練習していました。あのシュート自体は無回転ではなかったですが、蹴った瞬間、入ったと思いました。勝ったときは、相当疲れていて素直に喜べなかったですが、家に帰ってから、全国大会に行けるんだな、と実感しました。
ジュニアユースからクラブユース選手権は何度か出ていたので、去年関東予選の最後にPK負けして出られなかったのはだいぶショックでしたから、今年は絶対に行こうと思っていましたし、何が何でも優勝したいです。でも、上に行くには自分もチームももっと上げていかなければいけないと思います。今年のチームは乗ると良いんですが、気持ちが落ちるとパフォーマンスも落ちてしまうので、その波をなくすようにしたいです。自分の右サイドバックは、だいぶ板についてきたと思います。
高木 凜(FW・3年)
★3トップの中央を務めることが多い。関東順位戦決勝のFC東京戦では前半2得点し、優勝に貢献した。
◆2次リーグでは先発があまりなかったのですが、自分の役割を理解して、途中から出ても得点という形で結果を出してきました。順位戦では決勝で2ゴールを挙げて優勝に貢献できて良かったと思います。決勝のFC東京戦は、優勝したいという気持ちも大きかったですが、FC東京がずっと公式戦で負けていなかったらしいので、土をつけてやろうとみんなで話していました。
全国に向けては、まずは自分が先発で出られるように練習でやっていきたいですが、先発で出られなくてもサポート役を務めて、途中でも出たらチームに貢献したいです。自分は身体も大きいし、ターゲットにならないといけないと思っています。本当は左右に開いてもらう方が好きなんですが(笑)。
Jヴィレッジでの大会に出場するのは初めてなので新鮮ですし全てが楽しみです。さらに、チームがもっとまとまってより強いチームに勝っていきたいです。そのために練習から一体感を出していきたいですし、その過程がまた楽しみです。
日本クラブユース選手権
ジュニアユースは今週末に決戦
浦和レッズジュニアユースの全国大会行きをかけた戦いは今週末に行なわれる。
第25回日本クラブユース選手権(U-15)関東予選を兼ねた第16回関東クラユース選手権(U-15)は、各都県予選を勝ち抜いた40チームと、関東ユースリーグ1部・2部に参加している20チームの計60チームがノックアウト方式で戦い、9位までが全国大会に出場する。
大会は6月26日(土)から始まっており、浦和レッズジュニアユースは2回戦から出場。7月3日(土)11時から埼玉スタジアム第4グラウンドで、横河武蔵野FCジュニアユースと対戦する。そこで勝った場合は、横須賀シーガルズ対ヴェルディSS小山の勝者とベスト8をかけ、4日(日)11時から埼玉スタジアム第2グラウンドで3回戦を行なう。
3回戦を勝ち抜いたチームは関東ベスト8となり、全国出場権を得る。3回戦で敗れた8チームは、11日(日)以降、トーナメント方式の9位決定戦に臨む。
「浦和レッズジュニアユースの試合日程」
<2回戦>
・7月3日(土)11時/埼玉スタジアム第4グラウンド
<3回戦>※2回戦勝利の場合
・7月4日(日)11時/埼玉スタジアム第2グラウンド
<準々決勝/順位戦>
・7月11日(日)
<準決勝/順位戦>
・7月17日(土)
<決勝/順位戦>
・7月18日(日)
[WEB版Little Diamonds vol.6]
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