3月23日(日)無観客試合 淵田代表コメント
[クラブ]本日の無観客試合は日本では初の厳しい制裁であり、大変重く受け止めています。今回の事態に至ったことに対し、観戦を楽しみにされていた、ファン・サポーターはじめすべての関係者の皆様に、浦和レッズを代表して、改めてお詫び申し上げます。特に清水エスパルスのファン・サポーターはじめ関係者の皆様には申し訳なく感じております。
差別的行為はいかなる理由でも許されないことです。浦和レッズは今後、提携する国連関連機関「国連の友アジア―パシフィック」と共同で行う「SPORTS FOR PEACE!」プロジェクトのもと、スタッフ教育や啓発活動などのアクションプログラム(行動計画)を策定し実行します。
その第一歩として、本日、国際サッカー連盟(FIFA)決議の趣旨を最大限に尊重し、差別撲滅に向けた取り組みをスタートさせることを宣言させていただきます。選手やスタッフはすでに宣誓書を提出しており、今後、ファン・サポーターの皆様にもこの活動に参画していただき、共に差別撲滅に向けて取り組んでいきたいと思っています。
浦和レッズは、生まれ変わらなければなりません。まずはクラブの風土・意識を改革します。これまでの観戦ルールやスタジアムの運営方法も抜本的に見直した上で、スポーツの素晴らしさを純粋に感じられるような、また、お子様からお年寄りまで多くの方が安心して安全に観戦を楽しめるようなスタジアムをつくります。
これまでファン・サポーターの自主性を重んじてきました。それが良い意味での浦和レッズの応援スタイルを育み、独特で熱狂的なスタジアムの雰囲気をつくりあげてきました。一方で、今回の事態は一部において「自主性と規制・抑止」のバランスが崩れた状態で発生しました。結果的に、クラブ、ファン・サポーター全体がモラルに欠けていると見られかねない状態に陥っています。
現在、緊急対策として、横断幕などの掲出を禁止しております。これはトラブルの再発防止策ですが、これからのスタジアムづくりをファン・サポーターと共に考えるきっかけにしたいと考えています。ルールや運営方法を見直しながら、ファン・サポーターの理解・協力を得られると判断できるまで継続します。
本日の制裁を厳粛に受け止め、浦和レッズの再出発の日として、全社一丸となって改革に取り組みます。
2014年3月23日
浦和レッドダイヤモンズ 代表 淵田 敬三