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『ハートフルサッカー in タイランド』を実施

クラブインフォメーション

『ハートフルサッカー in タイランド』を実施

[ハートフルクラブ]

ハートフルクラブは、8回目となる『ハートフルサッカーinタイランド(共催:国連の友アジア-パシフィック、後援:在チェンマイ日本国総領事館、協賛:三菱自動車タイランド)』を8月1日(水)~4日(土)に実施しました。タイでの活動は8年連続ですが、今回初めて日本からの子供たちは参加せず浦和レッズ単独での訪問となりました。

今回は、落合 弘キャプテンのほか城定信次、西村卓朗、小磯義明、伊藤健太の4コーチとスタッフが、チェンマイとバンコクを訪問。5回のプログラムで計201名の子供とサッカーを楽しみました。

初日の1日は、午前にチェンマイ近郊のファンマイデン小学校、午後にサンパーサ小学校でプログラムを行いました。会場には三菱自動車タイランドのバナーが掲出されたほか、Tシャツが子供たちにプレゼントされ村橋庸元社長も視察。地域の新聞社3社が取材に訪れました。

午前の訪問先は山岳民族が7割を占めており、4~6年生26名が参加。約100名の児童も見学しました。「ポム・チュー・ドラエモン(私はドラえもんです)」などジョークで自己紹介をしてプログラムをリードした伊藤コーチは初の海外遠征。子供たちはコーチの笑顔につられるように、元気に大きな声を掛け合いながらメニューに取り組みました。ミニゲームでは、仲間を応援したり、得点を一緒に喜び合っていたほか、見学の児童たちも一緒に声を出していました。見学児童にはリーダーの城定コーチが積極的に声を掛け、じゃんけんをしたりボール遊びをしてフォロー。森の中にあるグラウンドは賑やかな雰囲気に包まれていました。
落合キャプテンは毎回「技術よりも心を育むことを重視」するハートフルクラブ活動の狙いを先生や保護者たちに説明。おとなたちはうなずきながら話に聞き入っていました。
体育担当のプーシット・タムソン教諭は「学校には4民族の子供がいて、普段は互いに仲良くすることは難しい部分もありますが、素晴らしいコーチたちのおかげで子供たちが協力し合っていました」と目を細めていました。伊藤コーチは「初めての経験で不安もありましたが、ことばが通じなくてもサッカーは世界共通だと実感できました。とても良い経験になりました」と話していました。

午後は、やはり初めての海外遠征となる西村コーチがプログラムをリード。参加した48名の小学6年生の3割はやはり山岳民族の子供たちでした。グラウンド周辺には200名を超える児童が見学し、コーチたちと子供たちの息が徐々に合い、盛り上がっていく様子につられるように一緒に応援していました。ほかのコーチのサポートもあり、最後のミニゲームでは盛り上がりは最高潮に。やはり民族の違いを超えてチームメート同士が励ましあったり大声で応援する姿があちこちで見られました。
西村コーチは「子供たちの目がきらきらと輝いているのが印象的でした。アジアでもハートフルクラブの想いがきちんと伝わると分かったことも収穫でした」と話していました。

夕方には在チェンマイ日本国総領事館の柴田和夫総領事主催の会食が総領事公邸で行われました。柴田総領事は「タイの子供たちの笑顔をたくさん見られるハートフルクラブの活動を楽しみにしていました。来年以降もぜひチェンマイを訪問して下さい」と挨拶。村橋社長は「実際に見る前は技術指導なのだろうと思っていましたが違いました。言葉は通じなくてもコーチと子供たちが一緒にサッカーをつくりあげていく素晴らしい活動で、視察して良かったと思います」と話していました。

2日は寺院に併設され寄宿舎もあるワットドンジャン小学校を訪問しました。前日とは異なり芝生はなく、グラウンドの土は石混じりででこぼこがあったり、ゴミの臭いも漂っていました。子供たちはいずれも山岳民族出身で、多くが寄宿生活を送っている60名。これまでにない厳しい環境でしたが、仕切り役の城定コーチは豊富な経験を活かしすぐさま子供たちの心を掴んでいきました。落合キャプテンも自己紹介で「私はクレヨンしんちゃん、私はおじいさん」と雰囲気を和ませ、ほかのコーチも子供たちが集中できるようサポートしていました。
多くの子供たちは裸足でしたが、ボールから逃げずに果敢にプレー。あちこちで楽しそうにサッカーを楽しむ姿が見られました。最後のミニゲームでは、男女とも一生懸命にボールを追い掛け、声援を送り、失点すると声をそろえて「マイペンライ!(大丈夫)」と仲間を励ましていました。
参加していたマティ君(13)は「いろいろな民族がいるのでいつも少人数で遊んでいます。こんなに大人数でサッカーをしたのは楽しかったですし、コーチたちは優しくて面白かったです」と声を弾ませていました。城定コーチは「想像していなかった環境でしたが、気持ちを切り替えてしっかりと伝えていくことを心がけました。タイの子供たちとふれあうことはとても嬉しいことで、楽しむことができました」と話していました。

午後は近郊のナンプレー村にあるロムサイFCの子供たち27名を対象にしたプログラムでした。HIVに母子感染した孤児たちの施設バーンロムサイにいる子供たちとナンプレー村の子供たちで構成されるチームで、昨年に続いての訪問となりました。プログラムをリードしたのは初めての遠征となる小磯コーチ。昨年に続くこの日の訪問を待つ子供たちは、全身で喜びを表現しながら、そして確実に昨年よりうまくなった技術でボールを追い掛けていました。バーンロムサイの名取美和代表は「4年前のハートフルクラブの訪問がきっかけで、施設の子供たちと村の子供たちが一緒にサッカーを楽しめるようにとロムサイFCはできました。子供たちはコーチとの再会を心待ちにしていました。これからも可能な限り来てもらえたら嬉しいです」とピッチの外から子供たちを見守っていました。

最終日の4日は、バンコク日本人学校を訪問し、小学3年~中学2年生の日本人の子供たち40名とサッカーを楽しみました。唯一日本人を対象にしたプログラムは、学年別に2つのグループに分かれて実施。子供たちはコーチの話をよく聞き、元気に仲間とサッカーを楽しんでいました。ミニゲームでは、落合キャプテンが試合を止めて劣勢のチームに円陣を組ませ「悔しくないか?一生懸命やろう!」と喝を入れる場面も。子供たちのプレーは見違えるような動きとなり、劇的な逆転勝利を収めていました。最後にコーチたちとのゲームとなり、コーチのオーバーヘッドキックや綺麗なシュートに声援が飛んでいました。

落合 弘キャプテン
「5会場とも異なる環境でしたが、タイに住む子供たちは輝いた目と純粋な心でサッカーをしてくれました。数種の山岳民族が混在する中、民族間にある心の距離が少し縮まったと聞いたことは喜びでした。また、多くの裸足の子供たちと臭いのあるグラウンドでボールを追い掛けたことは忘れられぬ経験になりました。どんな環境であっても、指導者が子供をいつくしむ心を持って、力を合わせて一生懸命にそして笑顔で接するというハートフルクラブの原点を再確認できました。海外での経験を埼玉で還元しながらさらに成長していきたいとの想いを新たにしています」

◆浦和レッズハートフルクラブ
http://www.urawa-reds.co.jp/heartfull/