「前を向いて」-信藤健仁TDより-
[クラブ]シーズン終盤に向けたクラブからのメッセージを信藤TDよりお伝えします。
チームは日本代表活動期間により、この2週間、リーグ終盤に向け、非常に集中した密度の濃い練習を行っています。
クラブ・チームの考え方、取り組みに関しては、TalkonTogether2009でもお話しさせて頂いておりますが、シーズン終盤に向けたクラブからのメッセージを信藤TDよりお伝えします。
◆最後まで全力で
フィンケ監督のもと開幕から昨年と全く違うサッカーがピッチ上で展開されていることは、既にご存知いただけているものと思います。また若手選手を積極起用し、経験を積みながら、大きく成長してくれています。この短期間に、これだけチームの変革が進んでいることについては、一定の手ごたえを感じています。
しかしながら、ここ数試合において想像以上に結果を残せない試合が続き、私達は危機感を持っております。私たちが目指すコンパクトなサッカーは運動量が豊富で連動性が重視されます。7、8月は気候からも運動量が落ち、選手のケガも多く、それにより少しずつ連動するタイミングにズレが生じていました。これらの原因を探求し、さまざまな角度から分析したものをもとに改善に向けて日々努力しています。
チームはトンネルに入り苦しんでいます。まだまだ厳しい戦いが続きますが、重要なのはチーム一人一人が自分の役割をしっかりと果たし、最後まで全力で闘うことです。私は、必ずそれが出来ると思っていますし、監督と選手を信じています。
来シーズン以降もレッズスタイルを築き続けるためにも、終盤の一戦一戦がとても大切になってきます。最後まで上位を目指して闘います。
◆大掛かりな補強は行わず
夏のウインドー期間(移籍可能期間)では、レッズの目指すスタイルに適合し、戦力アップにふさわしい選手で且つクラブの経営からの視点で適切な投資となる選手をリストアップし獲得に動きましたが、大掛かりな補強は行いませんでした。
この半年間で経済の状況はかなり悪化しており、クラブは少なからずその影響を受ける可能性があることを認識しておかなければなりません。このような時は、よく見極めて投資していく必要があります。当然、来シーズンに向けた補強は、アジア枠の活用も含め既に動いていますが、これについては、もう少し後でお話ししたいと思います。
◆レッズスタイルの構築に向けて
我々が取り組んでいる事は、長期にわたって成功を収められるチーム作り、短期間の成功だけではなく、長期にわたって君臨できる強いチーム作りです。
クラブが、そしてチームが哲学を持ち、どんなサッカーをするのか。浦和らしい常勝チーム、そしてアジア、世界で戦えるチームを作りたい。数人のスター選手からなるチームではなくチーム一丸で闘う、「11人でベストになるチーム」にしていきたいと思っています。
サッカーにおけるスタイルは長きに渡る歴史の中から生まれてくるもので、少々大げさかもしれないですが、「魅力あるサッカーをする、そして勝つ」ことです。そこに浦和レッズの未来があると、私は考えています。
クラブを通じて、ファン・サポーターの方々のいろいろな意見をお聞きし、多くの方々が「レッズの魅力的なサッカーが見たい」という思いを抱いていると認識しています。そこがひとつの原点であると思っています。
私自身、浦和だからこそ目指すべきであり、浦和だからこそ目指せるものであると確信しています。
ただし、リーグ戦7連敗という現実は真摯に受け止めなければいけません。チームスタイルの構築の途上とはいえ、本来起こってはいけない事です。
変革の途中ですが、終盤に向け皆さんと心をひとつに闘う『ALL COME TOGETHER!』が始まります。ファン・サポーターの方々と一枚岩になり、前進していきたいと思っていますので、クラブの取り組みについてご理解を賜り、チームに対しまして一層のサポ-トを宜しくお願い致します。
※なお、今後も皆さまへ随時、クラブからのメッセージをお伝えさせていただく予定です。
