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なでしこ、世界の頂点に立つ

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なでしこ、世界の頂点に立つ

[レディース]

夜が明けたばかりとは思えない、まぶしい光が日本列島を照らしていた。後半、延長と、2度のビハインドを追いついた。「大胆・勇敢・野心」を花ことばに持つ「なでしこ」たちは、夜のドイツで死闘を繰り広げていた。
相手は世界ランク1位の女子サッカー王国、アメリカ。過去の対戦成績3分21敗の“女王”に2度リードを許しながらも、なでしこジャパンは必死に追いつき、2-2でPK戦に突入した。
プレッシャーからミスキックの続くアメリカに対し、なでしこたちは冷静にPKを決めていく。4人目の熊谷紗希が冷静に右足を振り抜くと、ボールはきれいにゴールネットを揺らし、PK戦3-1でなでしこジャパンの『FIFA女子ワールドカップ』初優勝が決まった。
日本時間2011年7月18日午前6時過ぎに訪れた快挙の瞬間。真夏の太陽は熱狂する日本のファンに祝福の光を注ぎ、フランクフルトの夜風に吹かれて抱き合うなでしこたちには、紙吹雪が降り注がれていた。歓喜のシャワーは海を隔てて一緒だった。
「優勝を目指して戦う」
FW安藤梢(2005~2009年、浦和レッズレディースに所属)、DF熊谷(2009~2011年6月、同)、そしてGK山郷のぞみ、DF矢野喬子。決勝までの6試合すべてに先発した安藤、熊谷はもちろん、大会直前に負ったけがの影響もあって、出場機会に恵まれなかった山郷も矢野も、誰もが心を一つにして戦った。その結果つかんだ栄冠だ。
球技の中でも注目を浴びることの少なかった日本の女子サッカーが、世界の頂点に立った背景にあるものは何か。そう考えるとき、手前みそながら、浦和レッズレディースの存在がなでしこジャパンの強化に少なからず寄与しているのではないかと思うのは自然なことだろう。
かつて読売ベレーザが揺るぎない地位を築いていた女子リーグに於いて、さいたまレイナスを引き継ぐ形で05年からリーグ参戦を始めた浦和レッズレディースは、次第にベレーザのライバルへと成長し、2009年には悲願のリーグ初優勝を遂げている。今シーズンは神戸を本拠とするINAC神戸レオネッサが澤穂希、大野忍、近賀ゆかりをベレーザから獲得して強化を図るなど、戦力分布はさらに変貌中。欧州でプレーする選手も増えており、さまざまな要素がなでしこジャパンの快挙を後押ししたと言える。
世界の頂点に立った彼女たちは、19日(火)に帰国し、今度は「プレナスなでしこリーグ」の戦いを再開する。浦和レッズレディースは7月31日(日)15時よりASエルフェン狭山FC戦(埼玉スタジアム第2グラウンド)、8月13日(土)15時よりジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦(NACK5スタジアム大宮)を行なう予定になっている。
世界の頂点立ったなでしこジャパンの一員でもある彼女たちのプレーを、間近で見てみてはいかがだろうか。大胆で、勇敢で、野心を秘め、そして何よりひたむきな女子サッカー戦士に、ぜひ声援を送ってほしい。
【浦和レッズオフィシャルメディア(URD:OM)】