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REDS COLUMN
2019年12月23日

2020に向けて示すべきもの

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)の戦いには胸が躍ったが、リーグ戦では苦しいことがほとんどだった2019シーズン。最終勝ち点はプレーオフに回る16位よりわずか2点多い37。最終節を前にJ1残留が事実上決まっていたのがささやかな救いだった。 今季のレッズはかろうじて勝ち点を拾う試合がいくつもあったが、その中でも非常に重い勝ち点1となったのは、9月28日にあった第25節のサガン鳥栖戦だったと思う。あの試合で負けていたら、そのままズルズルといっていたかもしれない。そう思わされるからだ。 そういう意味で、2-3のスコアで敗色濃厚だった90+7分に杉本健勇がPKスポットにボールをセットしたときの緊張感は見ていて半端なかった。 杉本はその3日前にあった天皇杯4回戦Honda FC戦でPKを失敗し、チームは天皇杯で敗退。リーグ戦の状況を考えると来季のACL出場権を逃すことが決まったに等しい敗戦で、杉本自身も厳しく批判されていたからだ。わずか3日でまたしても巡ってきたPK。しかもラストプレーに近い時間だろう。杉本の表情にも、およそ見たことのないような何とも言えぬ気色が浮かんでいた。 「人生でも断トツに緊張しました。もしここで外すようなことがあれば…。一番重いPKでした」 失敗すれば針のむしろどころか、メンタル的にも立ち上がるのが難しくなりそうなくらいの状況に立...


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