2019年12月27日
10年越しのカップを~安藤 梢の皇后杯
安藤 梢が浦和を離れた日のことを、よく覚えている。
2010年1月1日、旧国立競技場。第31回全日本女子サッカー選手権、当時はまだ皇后杯が下賜されていなかったが、わかりやすく「皇后杯」で統一する皇后杯決勝で日テレ・ベレーザ(日テレ)に敗れ、ファン・サポーターに挨拶したその日が、「浦和の安藤 梢」ラストデーだった。
この2009シーズン、浦和レッズレディースが誕生5シーズン目にして初めてなでしこリーグを制覇した。安藤はリーグMVPと得点王に輝く活躍で優勝の推進力となった。
その勢いに乗って2冠を、と狙うのは当然のこと。レッズレディースは皇后杯初戦の3回戦、準々決勝と順調に勝ち上がり、12月28日の準決勝ではINAC神戸レオネッサ(I神戸)を3-2で下した。実質的に決勝点となった3点目を挙げたのは安藤だった。
レッズレディースとして初めての決勝進出にファン・サポーターは沸いたが、同時にその28日、安藤が大会終了後、ドイツのデュイスブルクに移籍することが発表された。
皇后...
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