意地と執念のゴールだった。3月14日のルヴァンカップ第2節 ガンバ大阪戦。立ち上がりから守勢に回ってしまったレッズは、前半のうちに2失点し、後半の立ち上がりには3失点目を喫していた。 まさかの展開。しかし、歯噛みしている暇はないと、ガムシャラにゴールを目指した男がいた。 79分。李 忠成が落としたボールを受け、青木拓矢がセンターサークル付近から前線にロングパスを送る。ここでDFラインの裏を取ったのが武富孝介だった。柏レイソルから今季加入した新戦力は、必死に走ってゴールを目指した。 GK東口との間合いを詰めようとしたときにセンターバックの三浦に追いつかれてバランスを崩したが、体勢が悪いことなど関係ない。尻もちをつきながら右足でボールを掻き出して、強引...

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