2015年10月21日
リーグ戦の喜び
30年前、初めて少年野球の大会の記事を持って行ったとき、運動部のデスクに記録の部分をバッサリと削られた。
トーナメント方式の1、2回戦が行われたという内容で、10数試合分の「イニングごとのスコア」「投手-捕手」「二塁打以上を打った選手名」を書いた原稿用紙の束を差し出したら、すべて何対何という1行の記録に書き換えられたのだ。埼玉新聞の運動面に載っている、他の少年野球の記事を参考に書いたのだが、デスクは言った。
「トーナメントの下の方の記録は棒スコア(「浦和2-1鹿島」みたいなもの)でいいんだよ。イニングスコアと長打、バッテリーを載せるのは決勝と準決勝ぐらいでいい」
そうなのか?
リーグ戦は毎週のように試合があるが、トーナメント戦で負けたチームは1回しか名前が載るチャンスがないのだから、少しでも大きく載せてやりたいと僕は思ったのだが…。
「あのな、リーグ戦は毎回が優勝に関わる試合なんだよ。トーナメントは優勝が決まるときだけ大きくすればいいんだ」と言うデスクに対して、トー...
続きはサイトメンバーズ(月額330円/税込)にご登録いただくことで、お楽しみいただくことができます。
続きはサイトメンバーズ(月額330円/税込)にご登録いただくことで、お楽しみいただくことができます。