2004年から3年間指揮を執ったギド ブッフバルト監督が就任会見で「2点取られても3点取るサッカーをしたい」と言ったとき、直感的に「大丈夫か？」と思ったことは今もはっきり覚えている。 実際のところ、ギドは非常に現実的で、守備をしっかり固めたサッカーで『第1期黄金時代』をつくったわけだが、個人的には当時聞かれた「7人で守って3人で攻める」などという揶揄もどこ吹く風、つまらないと思ったことは一度もなかった。 リーグ優勝。アジア制覇。あの喜びは何にも勝る。 ということで、基本的には内容より勝ち点という思考の持ち主だった筆者だが、その考えはその後徐々に変わった。 それは、ミシャサッカーに遭遇したことが大きい。どのポジションの選手にも攻撃のセンスを求めるミシャサッカーは、何よりプレーする選手を魅了している。「浦和のサッカーに魅力を感じた」。移籍加入選手はこぞって言う。 とはいえ、最近は失点が多すぎる。直近3試合で8失点はどう考えても多い。これはなんとかしなければいけないし、2-4で敗れたジュビ...

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