2020年04月21日
リターンコラム(6) あえて武藤にキャリアハイを期待する
編集長×編集長 リターンコラム
「REDS TOMORROW」の矢内由美子編集長と、「オフィシャル・マッチデー・プログラム」の清尾 淳編集長が、今シーズンのレッズについて楽しみにしていることを、2人でやり取りします。
【清尾編集長から矢内編集長へ】
矢内さんが、そしておそらくほとんどのファン・サポーターが見ていない柴戸 海の武器。それはミドルシュートだ。
昨年のいつだったか、大原サッカー場で行われた練習試合で、ペナルティーエリアのだいぶ手前で柴戸が右足を一閃。ロングシュートと言ってもいい位置から放たれたボールはきれいな軌道を描き、意表をつかれたGKの手をかわしてネットに吸い込まれた。一瞬の後、口を開けて見ていた自分に気がつき、慌てて閉じたのを覚えている。
ボランチの選手とミドルシュートはセットのようなもの。サンフレッチェ広島の青山敏弘、ヴィッセル神戸の山口 蛍ら、それを売り物にしている選手も多い。
柴戸のミドルシュートは、公式戦で何回か見たことがあるが、ほとんど枠を外れていたと思う。決まらなければ、打つのもためらわれるようになるし、特に今の柴戸の立ち位置では、前線の選手にしっかりつなぐことが求められるだろう。
しかし練習試合のように、比較的周りに気兼ねなくプレーできるメンバーの中では打つし、打てば何割かの確率で決まるのならば公式戦でも打てばいい。その練習試合の後で本人に話を聞いたら、決して「たまたま入った」わけではなく「狙っていた」し、自分の武器の一つとしてとらえているような感じだった。
柴戸のゴールと言えば、2018年のJ1リーグ最終節 FC東京戦で、後半1-1に追いつかれた直後の48分、柏木陽介のクイックFKに合わせたダイビングヘッド。プロになって公式戦で挙げたゴールはこれだけだ。
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